Windows XP(32bit)でAdobe Premiere Elements 9が落ちまくる件

動画編集をするために、Adobe Premiere Elements 9(PRE9)を購入しました。

しかし、このソフト、使用中によく落ちることで有名です。

案の定、AVCHD動画の編集をはじめると、何の前触れも無く強制終了したり、「保存」ボタンを押すと50%で止まって強制終了し、作成したプロジェクトが水の泡になったり。何とか編集が完成して、動画の書き出しを始めるも、いつまでたっても書き出しが終わらず、そのまま放置しておくと原因不明のエラーで終了。ファイルも出力されていない・・・。ググッて一通りの回避方法を試したけど効果なし。

動作環境の確認

PRE9の必要システム構成は以下の通り。

・SSE2をサポートする2GHz以上のプロセッサー(HDVまたはBlu-rayには3GHz以上のプロセッサー、AVCHDにはデュアルコアプロセッサーが必要)
・MicrosoftR WindowsR XP(Service Pack 2)日本語版、Windows Media Center日本語版、Windows VistaR日本語版、またはWindows 7日本語版
・1GB以上のRAM(HDV、AVCHD、またはBlu-ray用のHDビデオ編集には2GB以上必要)
・4GB以上の空き容量のあるハードディスク (コンテンツのインストール時には5GB以上の追加の空き容量が必要)
・最新版のドライバーを備えたグラフィックカード
・1,024×768以上の画面解像度をサポートするディスプレイ
・Microsoft DirectX 9または10互換のサウンドドライバーおよびディスプレイドライバー
・DVD-ROMドライブ(DVDに書き出す場合は対応DVDライター、Blu-rayディスクに書き出す場合にはBlu-rayライターが必要)
・Digital 8、DV、またはHDVビデオカメラに接続するためのDV/i.LINK/FireWire/IEEE 1394インターフェイス、またはDV-USB互換のDVビデオカメラに接続するためのインターフェイス
・QuickTime 7日本語版(QuickTimeフォーマットの読み込み/書き出しに必要)
・Windows Media Player(Windows Mediaフォーマットの読み込み/書き出しに必要)
・インターネットベースの機能を利用するためにインターネット接続

マイマシンの構成。

CPU:AMD Phenom II X4 955(クアッドコア)
RAM:4GB(OSからは3.12GBと認識)
HDD1:C300-CTFDDAC064M 64GB
HDD2:WDC WD20EARS-00MVWB0 2TB
VGA:ATI Radeon HD 2600 XT @1920*1200
OS:Windows XP SP3(32bit)
仮想メモリ:4.8GB

スペック上は問題ないと思われる。ドライバも最新のを入れてる。

解決策

どうもPRE9はメモリの使い方に問題があり、32bitのOSだとメモリをたくさん載せててもうまく扱えないようだ。PRE9でメモリをたくさん使うためには、boot.iniに/3GBスイッチをつける。これを指定すると、アプリで使用できるメモリの量が2GBから3GBに増える。たぶん、OSが64bitだとメモリの制限が無いのでこんな問題は起きないのかもしれない。

boot.iniは、マイコンピュータ右クリ⇒プロパチィ⇒詳細設定⇒起動と回復の「設定」⇒「編集」で編集できる。

[operating systems]
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS=”Microsoft Windows XP Professional (3GB)” /fastdetect /usepmtimer /NoExecute=OptOut /3GB

/3GBを一番後ろに追加して、上書き保存しリブートすれば3GBの環境で起動する。

ただ、VGAにATI Radeonを使ってる環境だと、/3GBをつけるとVGAドライバがうまく動かないようで、ディスプレイが高解像度表示できなくなったり、再生支援機能のDXVAが機能しなくなる。なので、/3GBスイッチに追加で/USERVA=2800を指定してやると、解像度は元に戻る。が、動画の再生支援機能DXVAなどは機能しない。
そこで、/3GBは動画編集するときだけ設定して、それ以外の作業をするときはオプション無しで起動できるように、boot.iniに項目を追加し、起動時に選べるようにしてみた。

[operating systems]
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS=”Microsoft Windows XP Professional” /fastdetect /usepmtimer /NoExecute=OptOut
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS=”Microsoft Windows XP Professional (3GB)” /fastdetect /usepmtimer /NoExecute=OptOut /3GB /USERVA=2800

PRE9で動画編集するときは”Microsoft Windows XP Professional (3GB)”を選択してOSを起動する。

3GBの環境だと、結構重めの処理をさせても、PRE9が落ちることはほぼ無くなった。テキストを入れても問題無し。書き出しもCPU4コアMAXに使ってるので速い。あと、気持ち動作が軽くなったかな?

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク