音が出るようになったら、残りの3つの設定を行う。
・省電力モードになっているNASを起動させる
・電源ボタンでOSをシャットダウンする
・iPhoneからAirPlay再生する
いつも使用しているNASは省電力モード(スリープ状態)で運用しており、クライアントが起動すると自動的にスリープから復帰して使用できるようにしている。なので、Voyage MPDでもOS起動と同時にNASを起動するようにしたい。
Wake On LANでNASを起動させるため、wakeonlanをインストール。
root@voyage:~# apt-get install wakeonlan
NASのMACアドレスに対してマジック・パケットを送信し、NASがスリープ状態から復帰するか確認。
root@voyage:~# wakeonlan 00:ff:ff:ff:ff:ff
OS起動時にwakeonlanを実行するよう設定。
# vi /etc/rc.local wakeonlan 00:ff:ff:ff:ff:ff
使用中にNASがスリープにならないように、5分ごとにwakeonlanを実行するよう設定。
# crontab -e */5 * * * * wakeonlan 00:ff:ff:ff:ff:ff
つづいて、BRIX本体の電源ボタンを押すことでOSをシャットダウンできるようにする。
acpidをインストール。
root@voyage:~# apt-get install acpid
acpidの設定。
root@voyage:~# vi /etc/acpi/events/poweroff event=button/power action=/sbin/shutdown -h now
設定を反映するため、acpidを再起動。
root@voyage:~# /etc/init.d/acpid restart
BRIX本体の電源ボタンを押してみて、正常にシャットダウンできるか確認する。
次に、iPhoneなどのiOSデバイスからAirPlay再生できるようにする。
Voyage MPDではShairPortというソフトで実現可能である。
ShairPortのインストール。
root@voyage:~# apt-get install shairport
USB-DACのデバイス番号を確認。
root@voyage:~# cat /proc/asound/cards 0 [Intel ]: HDA-Intel - HDA Intel #オンボードオーディオ HDA Intel at 0xee240000 irq 17 1 [UW10 ]: USB-Audio - YAMAHA UW10 #USB-DAC YAMAHA Corporation . YAMAHA UW10 at usb-0000:00:14.0-1, full speed
ShairPortの設定。音の出力先を設定。
root@voyage:~# vi /etc/default/shairport #OUTPUT_OPTS= OUTPUT_OPTS="-d hw:1,0" #USB-DACのデバイス番号1を指定
設定を反映するため、shairportを再起動。
root@voyage:~# /etc/init.d/shairport restart
この後は、iPhoneなどのiOSデバイスから音の出力先をAirPlayに設定する。
ミュージックアプリなどで音楽を再生してみて、Voyage MPDのUSB-DACから音が出ればOK。