2012年06月26日一覧

FMの音が良く聴こえるのはなぜだろう

車の中や家でもよくFMラジオを聴くのですが、CDやパソコンで聴くMP3の音より、FMの音が厚みがあり心地よく聴こえることがある。同じ音源の曲もFMで流れている曲を聞いた後、CDの曲を聞くとCDの音は何か物足りなく感じる。特に、小さいスピーカーやヘッドフォンだとなおさら。

調べてみると、FMの音は放送局から電波で送信される前に、音質を補正したり、小さい電波でも聴き取りやすくするために、音圧を調整しているらしい。日本の大半のFM局にはorban OPTIMODと呼ばれる装置が導入されており、この装置を通すことで聴きやすく迫力のある音になるとのこと。

OPTIMOD – FM 8400 PC Control

↑OPTIMODを通した音。

しかしながら、OPTIMODは放送局用の装置で○百万円以上する物なので個人で入手するのは難しい。

ネット上を探してみると、ソフトウェアで同じようのことを再現できるものがあった。

FM放送をシミュレートを選択すればFMに似た音になる。シェアウェアなのが難点。

フリーで探してみるとWinamp用のプラグインにあった。

このプラグインはかなり設定項目が多くて複雑に調整できるが、プリセットが用意されているのでとりあえずは適当なプリセットを選べばいいだろう。プリセットはネット上にも公開されているので探せばいくらでもある。個人的にGOODなのは↓。

Orban 8600 Impact MXをシミュレートしてるらしい。Orban 8600 Impact MX.stsをWinampのpluginフォルダに入れてStereo Toolで読み込ませればOK。音楽を再生するとDeclipperの画面が出てくるが、「TURN DECLIPPER OFF」をクリックでDeclipperはOFFにする。DeclipperはStereo Toolの機能でクリッピングを防止する機能みたいだが、レジストしないと使えないようだ。ONにしても自分には違いが良くわからないのでOFFで問題なし。

最近はコレで手持ちの音楽を聴いているが、特に古い時代の90年代以前の曲を聴く場合は迫力が増してかなりいい感じ。

巷では昔の曲を最新の機材で音質や音圧を整えて現代風にアレンジする、リマスタリングバージョンのCDが発売されたりしているが、この効果と同じようなことが実現できるのかなと思う。

ただ、最近の曲は作成環境が整っており、初めからある程度音圧があげられてマスタリングされているので、そのような曲は逆にコンプレッサが効きすぎる場合がある。Pre Ampを抑え気味にするとか調整が必要。


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