■ メモリについて ■


2003/01/24

たかがメモリされどメモリ

OSをWinXPにして動作がもたつくな、と思う時があったのでメモリを現在の256MBから512MBにしようと思った。私のマシンは自作して2年目になるCUBXという今更ながらBXチップセットのマザーボードである。
初めは、メモリの増設ぐらい簡単だと思って何も考えずにPC133 256MB CL3のSDRAM(バルク)を一枚購入した。しかしこれがトラブルの始まりだった。マシンに付けてみると、半分の128MB合計384MBしか認識しない。Web等で色々と調べた結果、BXチップセットなどの古いマザーボードでは片面実装(シングルバンク)の256MB SDRAMが使えないということがわかった。実際そのメモリは片面だった。せっかく256MBあるのに半分しか使えないのは勿体無いし納得がいかない。ということで新たに今度は両面実装の256MBSDRAMを探すことにした。しかし、両面実装という記述があるものはあまりないし、あっても片面実装より高い。
ここで考えが変わった。CUBXはDIMMスロットが4つあり、現在2つ使って256MBである。今後、512MB以上は積むつもりは無いので、無理して高い両面実装の256MBを買わなくても128MBのSDRAMを二枚つければ、そういう問題は考える必要がないのではないだろうか?、と思った(これがまた間違い)

そんな安易な考えで、今度はPC133 128MB CL3 のSDRAMを2枚購入した。がしかし、これまた失敗。結果はこの前と同じで半分しか認識しない。???なぜだーーと思いWebでさらに調べてみると、SDRAMのチップには128Mbit仕様や256Mbit仕様というのがあり、マザーボードのチップセットによって認識したりしなかったりするらしい。つまり、BXチップセットでは256Mbit仕様のSDRAMは使用できない(半分しか認識しない)のである。ここで、そのメモリをよく見てみると片面に4チップ...256Mbit仕様である。片面実装(256Mbit仕様)の256MBメモリから128MB分だけ取り去ったものだった。最近はコストダウンのためか256Mbit品の割合が増加して128Mbit品は減少しているらしい。
あーいらいらするー

こうなったら何が何でも512MBにしてやる。そう思い今度こそ確実にとソフマップの中古メモリを買った。というのも中古だったら古めのSDRAM(128Mbit仕様)があるだろうし、そして安い。親切にもソフマップの中古通販には、「両面実装(ダブルバンク)」などと記載されていたので確実だろう。
結果、ビンゴ。無事、512MB認識しましたとさ。

追記

実を言うと2度目の失敗のときに、本気でマザーボードを256Mbit品が使えるものに買い換えようと思った。が、メモリのためにそこまでするのもどうかと思いやめた。そこで一応どうゆうマザーボードで256Mbit仕様SDRAMが使えるのか調べてみた。

条件として
  1. チップセットが対応していること(表1)
  2. メモリスロット4つ
  チップセット 対応CPU 最大メモリ容量 最大対応メモリチップ 備考
Intel i440GX Pentium II Xeon/
Pentium III Xeon
2G 256Mbit 440BXの発展型。ワークステーション、サーバー向け
i815 Celeron/
Pentium III
512MB 256Mbit  
i845 Celeron/Pentium 4 2GB 512Mbit Pentium4対応
i845GL、i845GV ビデオ機能あり、AGPなし
i845G ビデオ機能あり
VIA Apollo Pro133 Pentium II/
Pentium III/
Celeron
1.5GB 256Mbit  
Apollo Pro133A 2GB マルチプロセッサ対応、AGP4x
Apollo KT133 Athlon/Duron 2GB 256Mbit FSB100MHz対応
Apollo KT133A FSB133MHz対応
表1. 256MbitSDRAMが使えるチップセット

条件2は、手元にSDRAMが4枚あるので、無駄なく使うためだが、これを満たすマザボはほとんど無いので考えないことにする。i815は今使っているPentium IIIが使えるということだが、トラブルが多そうだし性能的に変化が無いので面白くない。P4や新セレロンやアスロン対応マザーボードに代えるとなるとCPUはもちろん、電源も一緒に換えるということで、そうなると数千円ではどうにもならない。最終的には電源を換えなくてすむASUSのP4Bにしようとした。とは言うものの私のマシンの電源は250Wであり、ギガクラスのCPUを入れるためには電源交換が必須だ。時代は DDR SDRAM が主流だしSDRAMを使ったシステムは性能的に劣る(これを言ったら終わり(笑))。マザーを換えるならメモリも一緒のほうがベストである。
こういうことを総合的に考えると「今さらSDRAMかよ」、という感じだ。結論として現在のBXシステムでもこれといって不満は無いのでマザー交換は見送りとなった。

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